オカヤドカリを飼う上で、温度や湿度ってどうすればいいの?
オカヤドカリは日本では沖縄などの暖かい地域に住む生き物。
なので、飼育する上では比較的暖かい温度・多湿の環境を用意してあげる必要がある。
「でもどうやって温度管理をするの?」「結構大変なんじゃない?」といった方も多いだろう。
そこで本記事では「温湿度の管理法やオススメのヒーター」などをお伝えするので、ぜひ参考にしてみてほしい。
温度・湿度を管理する理由
オカヤドカリは高温・多湿の環境で生息している生き物。
他の生き物とは違い冬眠する能力がないので、20℃を下回ると活性が著しく低下してしまう。
なので冬場などは温度を20〜30℃、湿度を60〜90%でキープして上げる必要がある。
温度・湿度の管理方法
温度計・湿度計を用意する
オカヤドカリの飼育には温度・湿度管理が必要になるので温度計・湿度計は必須。
飼育容器と室内の温度・湿度には違いが生じる。
飼い主の主観で温度や湿度を判断するのは危険なので温湿度計はマストアイテムとなる。
飼育容器|断熱材で保温環境を作る
外気温の変化によって飼育容器内の温度変化は大きくなってしまうので、それを予防する上でも飼育容器の保温環境を整える必要がある。
保温環境を整えるには、断熱材などで飼育容器を覆うといい。
我が家では百均の断熱シートを水槽のサイズに合わせてカットし、使用している。
他には発泡スチロールなどを使用するのもOK
前面まで覆ってしまうと観察が出来なくなっちゃうので、個人的には側面・上面を保温できればいいと思う。
暖める時はヒーターを使う
飼育容器内を暖めるにはヒーターを使うことをオススメする。
電球などで暖める方法もあるようだが、オカヤドカリは夜行性なため、過度な明るさでストレスとなる可能性がある。
オカヤドカリ愛好家の中でもオススメのヒーターがパネルヒーター。
設置箇所は底面、側面、蓋の内側などがあり、それぞれ温暖効果に差が生じる。
飼育する地域によって気温は変わってくるので、温度計で確認しながら設置箇所を検討するといい。
ちなみに関東圏の我が家では底面に設置している。
また、温度が20度を超えない場合にはパネルヒーターが2個必要になる。
ヒーターを使用するタイミングは?
最低気温が20℃を下回るようなら、ヒーターが必要となる。
飼育容器の温度を常時20℃以上をキープするために、日中の気温ではなく最低気温を基準にする。
霧吹きで湿度を上げる
湿度が60%を下回っているようなら湿度を上げる必要がある。
百均などで売っている霧吹きスプレーで吹きかけるといい。
また、ヒーターを使用していると砂が乾燥しやすく湿度も下がりやすいため、少なくとも1日に2回は湿度を確認するといい。
注意点|直射日光には当てない
意外とやってしまいがちだが、直射日光には晒してはいけない。
夏場は特に急激な温度上昇を引き起こしてしまうから。
オカヤドカリは温暖地域の生物だが、40度を超えてしまうと体液を吐いて死んでしまうこともある。
オカヤドカリに日光浴は必要ないので、直射日光には当たらないように水槽を配置すること。
適切な温度・湿度管理で育ててあげよう
オカヤドカリの温度管理におけるポイントは以下の通り。
- 温度計、湿度計、断熱材、ヒーターを用意する
- 最低気温を参考にヒーターを使用する
- 湿度が下回ったら霧吹きなどで吹きかける
オカヤドカリは適切な環境で育ててあげれば、長く飼い主に付き添ってくれる生き物。
温湿度管理をしっかりして、オカヤドカリに良い暮らしをさせてあげてほしい。