オカヤドカリの水場ってどうやって管理すればいいんだろう?
オカヤドカリは陸の暮らしをしているが、水の必要な生き物。
飼育する上では水を与えられる環境を用意することが重要。
では、どのようにして水を用意してあげたらいいのか?
本記事では「水のあげ方や注意点」などを中心に解説する。
そもそもオカヤドカリに水は必要?
オカヤドカリは腹部で皮膚呼吸をしており、その際には腹部が湿っている必要がある。
乾燥してしまうと呼吸ができずに死んでしまうので、給水用の水場を用意する。
水の飲み方はそれぞれ
水の飲み方を観察していると、色々な方法で行っているのが分かる。
- 餌を食べるときのように鋏で口に運ぶもの
- 体の一部をずっと水に浸けているもの
- お風呂のように全身で水浴びをしてるもの
このような姿は見ていてとても可愛らしいので、ぜひ観察してみて欲しい。
水の管理方法
真水と海水を用意する
水は真水と海水の2種類を用意するといい。
海水に関しては不要といった意見もよくあるが、個人的にはあった方がいいと思う。
オカヤドカリは海水などからミネラルを摂取するので、これが脱皮の成功率を左右させる。
また、実際に海水を置いてあげるとオカヤドカリが元気に動いてくれる気がする。
一応、オカヤドカリ用のゼリーにはミネラル補給などの役割もあるので、こちらで代用することも可能かも。
真水|カルキ抜きする
水道水を使用する際にはしっかりカルキ抜きをする。
水道水に含まれている塩素はオカヤドカリにとっては有害となるので、1日汲み置きするか、沸騰して冷ますなどしてから与えるといい。
またミネラルウォーターなどを使用しているケースもあるとか。
人工海水の作り方
近場に海がある人は天然の海水を用意できるが、内陸などに住んでいる人には難しい。
そんな時には人工海水を用意するといい。
作り方は人工海水の素を水道水に混ぜるだけでOK。
蒸発すると濃度が濃くなってしまうので、あらかじめ薄く作っておくのがポイント。
水入れ|重たいものを用意する
オカヤドカリは力持ちなので水入れなどをひっくり返してしまうことも。
我が家でもペットボトルの蓋や貝殻などを使ってましたが、気づけば逆さになっていることもしばしば。
水いれはある程度の重量があるものがオススメ。
売っているものだったら爬虫類用のものが好ましいかも。
水入れ|深さは大きな個体に合わせる
水入れの深さが浅すぎると、サイズの大きい個体は十分な給水が困難な場合がある。
飼育している最も大きいオカヤドカリに合わせてサイズを選ぶといい。
体が十分に浸かることができる深さのもがベストですが、個体の半分程度の深さでも十分な気がする。
注意点としては、深い容器にした場合、オカヤドカリが出入りできるようにしてあげること。
溺れてしまうから。
足場になるような石を入れてあげるといい。
水はこまめに取り替える
1日1回は水の入れ替えをする。
水浴びのときに、水入れに砂が入ってしまうから。
また糞をしてから出ていくことも。
放置してしまうと、有毒な物質が生じてしまうので、こまめに取り替えるように。
適切な水場環境を用意してあげよう
本記事では「オカヤドカリを飼育する上での水場の管理法」を中心にお伝えした。
水の管理は温度や湿度と同じように飼育環境を作る上で重要。
手のかかる世話ではないのでしっかり手入れをしてあげてほしい。