コロナにより運動不足の人が増え、座りすぎの問題が懸念されます。座位時間は脚の筋肉が働かない状態なので、代謝の低下・血流の悪化などをもたらします。今回、座位時間が長いことによる健康上のデメリットを3つの論文をもとにお伝えします。
総死亡リスクが高まる
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/1108810
シドニー大学の研究です。45歳以上の約22万人を追跡し、座位時間と死亡率の関係を明らかにした研究です。この報告によると、座位時間が増えるにつれて死亡率も増加し、1日あたりの座位時間が11時間を超えると4時間以内に比べて死亡率が40%も高いとされています。
寿命が縮む
https://bjsm.bmj.com/content/46/13/927.long
クイーンズランド大学の研究です。TVの試聴時間と寿命の関係性を明らかにすることを目的としています。平均1日6時間TVを見る人は全くTVを見ない人に比べ、4.8年寿命が短くなるとしています。またTVを1時間見るごとに寿命か平均して21.8分縮むようです。
冠動脈疾患のリスクを高める
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2857522/
サウスカロライナ大学の研究です。自動車に乗る時間と冠動脈疾患の関連性を調べた研究です。21年間の追跡調査の結果、自動車に1日10時間以上乗る人は4時間未満の人に比べ冠動脈疾患による死亡リスクが82%も高かったそうです。
健康で長く生きるためには座る時間を減らそう
座位時間に関わる研究を3つご紹介しました。座る時間が長いと死亡率や血管病のリスクを高め、寿命が短くなってしまう可能性があります。コロナでデスクワークをしている人も増えたと思いますが、こまめに立ち上がったりするようにしましょう。スタンディングデスクの使用もおすすめですよ。