脳機能向上により頭が良くなる
運動は身体だけでなく脳にも効くようです。
身体を動かすことにより以下の物質が分泌されることで脳機能が向上するようです。
- BDNF:脳由来神経栄養因子のこと。ニューロンの機能を高まる。
- IGF-1:インスリン様成長因子のこと。神経伝達物質やBDNFの増加を助ける。
- VEGF:血管内皮細胞増殖因子のこと。脳への血流増加により栄養が届きやすくなる。
コインブラ大学の研究では、28週間の筋トレにより認知機能の向上を認めました。
華東師範大学の研究によると、20分の有酸素運動を実施したことで実行機能・情報処理に関する脳の部分が活性化していたとか。
運動は脳トレにもなります。
幸福感を感じる
幸せになりたくない人はいませんよね。運動をすることで幸福感を感じることができます。
運動をすることで「内因性オピオイド」「内因性カンビノイド」という神経伝達物質が分泌されます。
これらはポジティブな感情を高め、幸福感をもたらす効果があります。
実際にシカゴ州立大学のメタ分析では、運動によりポジティブになることが確認されています。
また別の研究では「スポーツ」こそポジティブ効果を得る最も有効な手段として結果が見られています。
幸福感を高めるには運動をすることがオススメです。
メンタルが安定する
身体を鍛えている人って清々しい感じがしませんか?運動にはメンタルを安定させる働きがあります。
運動することでセロトニン3受容体が活性化するため、BDNFが分泌されます。その結果、セロトニンが増加することによりメンタル安定効果をもたらすようです。
運動とうつ病に関する研究によると、毎週1時間(1日あたり10分以下)の運動により、うつ病のリスクが12%軽減したそうです。
また日本の研究でも、1日の歩数やMVPAが抑うつ気分と相関していたと報告しています。
コロナ鬱という言葉も出回っているくらい、ストレスが蔓延している現代社会。
運動でメンタル対策をしてみてはいかがでしょうか?
睡眠の質が高まる
睡眠には記憶の整理・老廃物の排出といった機能があります。しかし、日本人の大半は睡眠不足なようです。
この睡眠問題を解決する手段こそ「運動」です。
運動が睡眠にいい理由は以下の通りです。
- 体温が上昇し徐波睡眠を誘発
- 成長ホルモンが分泌
- BDNFが増加し気分が安定
- 迷走神経の活性化
台湾大学の研究によると、有酸素運動や筋トレが睡眠の質を向上させたと報告しています。
また別の研究でも、運動により徐波睡眠(深い睡眠)の時間が延長したようです。
誰もが重要だと知っている「睡眠」。それを改善してくれるのも運動です。
まとめ
運動には様々な効果があります。それはどれも、私たちがよりよく生きていくためには不可欠な要素。運動のメリットを理解しているだけでもモチベーションを高めるための一助にはなると思います。少しでも「身体を動かしてみようかな」と思っていただけたら幸いです。