現代は運動不足の人が多いですが、コロナによりその影響は加速していく一方です。身体を動かす量が少ないと肥満、病気のリスク⬆︎、血糖値不良など様々な弊害が生じます。しかし忙しいビジネスマンには運動する時間が確保できないのもまた事実。そんな方におすすめのエクササイズがHIIPA(ヒーパ)になります。
HIIPAとは?
HIIPAとは「High Intensity Incidental Physical Activity」の略で日本語だと「高負荷偶発的身体活動」になります。簡単に言うと、日常生活での動作に負荷をかけてみようってこと。例えば、
- 階段を2段とばしで駆け上る
- 通勤自転車で爆走する
- 散歩の時間にダッシュをはさむ
などです。
HIITの代わりになる?
HIITの効果には以下のようなものがあります。
しかし、運動に慣れていない人にはHIITは大変根気のいる運動方法になります。しかし、HIIPAであればわざわざ運動の時間を確保する必要もなく、普段行っている動作に負荷をかけるだけなので、そこまでハードルは高くないように思えます。
なぜ、HIIPAがHIITの代わりになるかもしれないのか?それは日常生活として身体を動かすのも運動として身体を動かすのも、健康上の効果は変わらない可能性があるから。言い換えると「なんでもいいから1日ののうちにハードに動く時間をつくることが大事」ってこと。アメリカの保健福祉省も「すべての行動は運動の時間として考えるべきだ」と述べているようです。
HIIPAの運動量
日常生活動作の負荷量を以下にまとめてみました。
- 速いペースでの階段昇降:女性(12.50METs)男性(11.30METs)
- 傾斜を速いペースで歩く:女性(13.92METs)男性(12.58METs
- 重い荷物を運ぶ:女性(7.10METs)男性(6.42METs)
METsとはその動作における酸素消費量を表す単位のことで、運動負荷の程度も反映している。何もせず座っている状態を基準としている。つまり階段を駆け登っている時は、何もしていない時に比べ12倍近くのエネルギーを消費していることになります。
ちなみに、6.0METs以上の動作は強度の高い活動に分類されます。日常生活にちょっと工夫するだけでも、運動以上の負荷をかけることができます。
まとめ
運動はさまざまなメリットをもたらしますが、時間や場所の都合もあり実施できない人も多いと思います。しかし、HIIPAはそんな人でも行えるエクササイズです。日常生活にちょっと工夫するだけでも、身体に必要な負荷をかけることができます。ぜひ、TRYしてみてはいかがでしょうか?
参考文献
https://bjsm.bmj.com/content/53/18/1137#DC1
https://www.nibiohn.go.jp/files/2011mets.pdf