HIITとは全力で行う運動と休憩を短いサイクルで行う運動方法です。様々な健康上のメリットがあり、それは心肺機能の向上、減量、血糖値の改善などです。今回、「HIIT」と「カロリー」に関する論文を3つ読んだので紹介しようと思います。有酸素運動もカロリーを消費するメジャーな運動ですが、カロリーの面からもHIITは有酸素運動に負けず劣らずのようですね。
アリゾナ州立大学の研究(2019)
29人の成人を対象にした研究。「6週間のHIITを実施する群」と「コントロール群」の二つに分けられた。6週間のHIITを実施したことによりEPOCの増加が認められた。EPOCとは運動後の酸素消費のことで、カロリーの燃焼が生じる。またHIITにより筋肉量の増加も認めた。
ゴイアス大学の研究(2019)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30765340/#affiliation-1
有酸素運動とインターバルトレーニングを比較したシステマティックレビュー・メタアナリシス。インターバルトレーニングは体脂肪率の減少において有酸素運動と同等の効果をもたらした。また総絶対脂肪量の減少に関してはインターバルトレーニングの方が有効だった。
パソフンド大学の研究(2019)
https://www.scielo.br/j/rbme/a/C8tt9VhdMmkqLxwQzT9BqhL/?lang=en#ModalTutors
有酸素運動とHIITにおけるEPOCを比較することを目的としたRCT。10名のランナーを20分の有酸素運動を実施する群とHIITを2セット行う群に分けた。その結果、HIITは有酸素運動と同等のカロリー消費量、酸素消費量を認めた。
まとめ
論文から学んだことをまとめてみます。
- HIITによりEPOC(運動後のカロリー消費)が向上する
- 有酸素と同等ないしそれ以上の脂肪減少の効果があるかもしれない
- HIITは有酸素運動と同じレベルでカロリーを消費する
有酸素運動は多くのメリットをもたらしてくれる運動方法です。しかしHIITはその有酸素運動と同等以上の効果を有しているかもしれません。しかもHIITは短時間で行える上に人によっては楽しいと感じたりもします。またまたHIITに関する論文を読んでいこうと思います。