コロナ禍の影響でデスクワークの人も増えてきていることかと思います。しかし、運動不足だと寿命が縮む、肥満になる、血糖値が乱れるといったことが生じてしまうかもしれません。そんな今こそ簡単にできる「Sedentary Time」の短縮を実践すべきです。
Sedentary Timeとは?
METsとはエネルギー消費を表す単位のことで、「散歩」だと3.5METs、「ゆっくり階段を昇る」だと4.0METsになります。Sedentary Timeとは1.5METs以下の身体活動のことをいうので、ほとんどエネルギー消費をしていない状態になります。TVを見たり、デスクワークをしている状態がSedentary Timeに含まれます。
Sedentary Timeが多いと?
Sedentary Timeに関する報告をみましょう。
Frank B Hu(2003)らによるTVを視聴している時間に関する研究があります。この研究によると、TVを視ている時間が長い人ほど、肥満や糖尿病になりやすかったそうです。1日あたりのTV視聴時間が2時間長くなる毎に、肥満のリスクは23%、糖尿病のリスクが14%も増加したようです。
またJ Henson(2013)らが行った研究によると、Sedentary Timeが長いほど、血糖値・脂質代謝の値が不良であったとしています。しかも、この結果はMVPA(3.0METs以上の活動)の量とは関係がなかったようです。つまり、活動的な人でも座る時間が長いとよくない、ということです。
Sedentary Timeを減らすには?
Sedentary Timeを減らすためには定期的に立ち上がることが重要です。米国糖尿病学会(ADA)や長寿の市である野々市市も連続して座らず、定期的に立ち上がることを推奨しています。 定期的に座位時間を中断することで、ウエスト幅の改善、減量、血糖値の改善が期待できるかもしれません。Genevieve N Healy(2008)
スタンディングデスクを使って立ち作業に変えてみるのもオススメです。
A&M大学の研究によると、スタンディングデスクを使用したことにより脳の実行機能やワーキングメモリーが改善したようです。
健康のためだけでなく、生産性も高める可能性があるようですね。
まとめ
人生100年時代といわれる今日、自らを資本にすることが重要になってくると思います。そのため健康的に長生きすることはとても大事だと思いませんか?少しでも座る時間を減らしてみてはいかがでしょうか。