オカヤドカリはここ最近、ペットとしても非常に人気のある生き物です。実際に飼ってみると、その可愛らしい姿や行動に癒されることも多いです。ですがその飼育方法はオカヤドカリにとってストレスになってないでしょうか?本記事ではオカヤドカリを飼育する上での注意点をお伝えします。
過度に触らない
よくやってしまうのがオカヤドカリを過剰に触ってしまうことです。SNSを見ていると、手のひらで歩かせたり、無闇に移動させたりしているところをよく見ます。
オカヤドカリにとって触れられることはストレスであり、つままれること度に命の危機を感じとります。
可愛くてつい手を出したくなるのは分かりますが過剰に触れることは控えましょう。静かに鑑賞してあげてください。
掘り起こさない
オカヤドカリは脱皮を繰り返し成長する生き物ですが、脱皮は主に砂中の中で行われます。
しばらくオカヤドカリを見かけない期間が続いても決して砂は掘り起こさないようにしましょう。脱皮失敗の原因となり、最悪死んでしまうこともあります。
小さな個体では1ヶ月、大きな個体では3ヶ月程度の期間をかけて脱皮します。それまでは気長に待つようにしましょう。
過密飼育しない
小さい容器で多くのオカヤドカリを飼うことは好ましくないです。脱皮をしているオカヤドカリを他の個体が刺激する可能性が高くなります。
過密飼育とならないように大きめの飼育容器を選ぶようにしましょう。個体のサイズにもよりますが5匹の飼育で60cm規格の水槽が目安です。
水質を綺麗にする
なるだけ毎日、水は取り替えるようにしましょう。
オカヤドカリが水浴びをするたびに、砂や糞が水入れに混入することが多いです。
汚染した水はオカヤドカリの健康を損ないます。水質は清潔に保つようにしましょう。
バックスクリーンを使う
オカヤドカリは透明なガラス面を認識できません。飼育容器の壁に向かってぶつかったり、ハサミや足を当てたりなどし続けてしまうこともあります。
ストレスを与えないためにもバックスクリーンを使用することをオススメします。
鑑賞できなくなってしまうので前面以外の側面・蓋を覆うといいでしょう。
蓋を用意する
「脱走名人」と呼ばれるオカヤドカリはあらゆるところを登ろうとします。
我が家のヤドカリも水槽の角の接着剤からよじ登る様子を何度か確認しています。
気付いたら脱走していた、なんてことも起こりかねないので「蓋」は必ず用意しましょう。
ちょっとした重さのものは持ち上げてしまうので、ロック付きのものを使用するか、重しを準備するといいでしょう。密閉にならないようにも注意してくださいね。
餌を放置しない
高温・多湿の環境では食べ物はすぐに腐敗してしまいます。餌は必ずこまめに取り替えるようにしましょう。できれば毎日です。
オカヤドカリが運んでしまって餌入れの中から消えていることもあるのでしっかりと確認するようにしてください。
温度を保つ
沖縄などを生息地とするオカヤドカリは暖かい環境を用意することが必要です。
夏以外の冬場など、最低気温が20℃を下回るようであれば、飼育容器ないの温度を高めてあげなくてはいけません。
まずは飼育容器の前面以外を断熱材(断熱シート・発泡スチロールなど)で覆い保温できるようした上で、ヒーターなどを使用することをオススメします。
湿度を保つ
温度同様に湿度も高く保つ必要があります。
60%を下回るようであれば霧吹きなどで吹きかけるようにしましょう。
ヒーターなどを使用していると乾燥しやすくなるので、少なくとも1日に2回は湿度計を確認するといいですね。
砂を洗う
毎日、糞や食べのこしを取り除いていても、床砂はどんどん汚れていってしまいます。キレイな環境を保つためにも、定期的に砂掃除をしましょう。
1ヶ月に一回を目安に、少なくとも3ヶ月に1回は行うといいでしょう。
バケツなどに底砂を移し、米研ぎの要領で洗います。その後、天日干しにより殺菌してから、水道に床砂を戻しましょう。
脱皮中のオカヤドカリがいる際は無理して行う必要はないかと思います。
底砂はある程度の深さに
底砂はオカヤドカリが脱皮をする場所になります。ある程度の深さを用意しましょう。少なくとも10cm以上、できれば15cm以上の深さになるといいです。
あとは適度に湿らせておくことも重要です。オカヤドカリが砂を掘りやすくなったり、巣穴が崩れにくくなったりするためです。
脱皮に重要な底砂はいい状態を保ってあげたいですね。
餌入れ・水入れは重めにする
オカヤドカリは力持ちです。餌入れや水入れはなるべく重めのものにしましょう。
軽めのものだとひっくり返されてしまい、底砂が汚れやすくなってしまいます。
爬虫類用のものを用意するといいでしょう。
餌は色々あげる
オカヤドカリは雑食なので、基本的になんでも食べます。
果物や野菜、魚やお肉など色々なものを与えるようにしましょう。同じものばかりあげていると、それしか食べなくなってしまい、栄養に偏りが生じます。
個体によってある程度好みもあるので、観察してみるのも楽しいです。色々な種類の食べ物を与えるようにしましょう。
直射日光には晒さない
我が家でもやってしまっていましたが、直射日光には晒さないようにしましょう。飼育容器の急激な温度変化をもたらし、オカヤドカリにストレスを与えてしまうことも。
基本的にオカヤドカリは日光浴が不要な生き物です。水槽の配置は日光に当たらないところを選ぶといいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?オカヤドカリの飼育における注意点をたくさんお伝えしましたが、どれも手間のかかるものではないです。これらに注意するだけでもオカヤドカリに快適な生活を与えることができると思います。癒しのオカヤドカリをいい環境で育ててあげてくださいね。