HIITをご存知でしょうか?運動方法の1種で、強度の運動と休憩を短時間で繰り返す方法です。短時間でも行えるにも関わらず、その効果は様々な研究で証明されています。運動ができない大きな理由の一つである「時間の欠如」を克服できるオススメの運動方法です。今回、「HIIT」と「筋力」に関係ある論文を3つ読んだのでブログにしてみました。短時間で行える運動で「筋トレ」の効果も兼ね備えていたらもはや最強の運動方法と言えそうですね。
ノルウェー大学の研究(2015)
研究デザインはRCT。46人の肥満の人を対象。週3回のHIITを12週間実施したことで体重の減少、脂肪の減少、除脂肪量の増加、心肺機能の増加を認めた。肥満の人において、HIITは代謝と心肺機能を改善すると、研究者は結論づけている。除脂肪量とは脂肪を除いた体重のことで筋肉や内臓などの重さのことです。つまり筋肉の量が増加したとも解釈できそうですね。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26479856/
東京大学の研究(2014)
2人の健常男性を対象。上下肢両方のエルゴメーターを使用しHIITを実施するグループと下肢のエルゴメーターのみでHIITを実施したグループに分けた。HIITは週2回の頻度で16週間行われた。両グループともに心肺機能の向上を認めた。また上下肢のエルゴメーターを使用したグループのみ大腰筋など一部の筋量の増加を認めた。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25395872/
タンパ大学の研究(2015)
24人のホッケー選手を対象にした研究。有酸素運動を実施するグループとHIITを実施するグループの2つに分けた。HIITのグループは有酸素運動のグループよりも優位に筋肉が大きくなり、ピークパワーの向上を認めた。ホッケー選手において、HIITは筋肉の増量、パワーの向上、パフォーマンスの向上に貢献する可能性があると、研究者は結論づけている。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25329432/
まとめ
論文を読んで学んだことをまとめてみます。
- HIITは心肺機能や代謝を改善するかもしれない
- 腕だけを使ったHIITでも健康上のメリットが生じた
- スポーツ選手においてもHIITは有効である可能性
どの研究も筋肉量の増加を認めましたが、論文の数はたくさんあります。もしかしたらこれらの結果とは真逆の結果を示す研究もあるかもしれません。興味のある分野なのでどんどん読み進めていこうと思います。