その他

【HIITのメリット】話題のHIIT、有酸素運動よりも健康にいい?|論文から学ぶ

運動は健康にとっていいことはご存知だと思います。しかし運動には有酸素運動や筋トレ、インターバルトレーニングなど様々な種類があります。ジョギングやランニングなど比較的長時間できる運動は有酸素運動として分類されます。最近話題になっている「HIIT」という運動をご存知でしょうか?きつい運動と休憩を短時間で繰り返す運動の方法で、タバタ式トレーニングなどがこれに当てはまります。そこで、有酸素運動とHIITを比較した研究がいくつかあったので読んでみました。その内容を皆さんにお伝えしようと思います。

マカオ大学の研究(2016)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27368057/#affiliation-1

研究デザインはRCTです。30人の肥満女性が「有酸素運動」と「HIIT」の2グループに分けられ、それぞれ週4回の運動を5週間行いました。両グループともに心肺機能の向上を認め、有酸素運動のグループは+10.3%、HIITのグループは+9.1%でした。また有酸素運動のグループの方が体重や体脂肪率の減少に効果的でしたが、HIITの方が楽しいと感じる人が多かったようです。

ヒティット大学の研究(2020)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32585169/#affiliation-1

研究デザインはRCTです。線維筋痛症の人60名を対象にした実験で「HIIT」「有酸素運動」「コントロール群」の3つのグループに分けられました。線維筋痛症とは原因不明に全身への疼痛をもたらし、日常生活に支障をもたらす病気です。HIIT、有酸素運動を実施したグループは疼痛・QOL・心肺機能に改善を認めました。しかし、体重や体脂肪率の減少に効果的だったのは有酸素運動を実施したグループだったようです。

アイダホ大学の研究(2017)

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28792851/#affiliation-1

研究デザインはRCTです。17人の成人をHIITのグループと有酸素運動のグループに分けました。それぞれ運動を週4回、5週間行うように指示されたようです。有酸素運動、HIITともに「運動への遵守率」「運動に対する楽しさ」は高い結果を認めました。またHIITの方がコレステロールの減少・心肺機能の向上には効果的でしたが、炎症の値(CRP)も高まってしまったようです。有酸素運動のグループではCRPは低下していました。

まとめ

今回、有酸素運動とHIITに関する研究をみてみました。どちらも健康に効果的ではあるものの、それぞれに効果の違いもある感じですね。しかし、HIITの魅力はその効率のよさにあります。運動ができない大きな理由の一つである「時間の不足」を解決できるからです。短い運動時間で有酸素運動並みの効果が得られると考えればとても良い運動方法だと思いませんか?

ABOUT ME
湘南まんぼう
2022年5月とある温泉をきっかけにサウナにハマる。趣味はサウナ巡り。行ったことのあるサウナの感想や体験記を発信。神奈川県在住。筋トレ・読書・邦ロックも大好き。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です