コロナ禍の今では運動不足の人が増えています。運動不足による健康被害は肥満や病気リスクupなど多岐にわたります。運動不足を予防する手段としてウォーキングがあります。
ウォーキングの効果
ウォーキングは水泳やサイクリングなどと同様、有酸素運動の一つです。時間をかけて行う運動は体脂肪をエネルギーとして使うため、肥満解消や脂質の改善、血圧の改善などの効果があります。
意図的に時間を確保しなくても、普段より遠回りして通勤する、歩いて買い物にいくなど普段の生活の中でも取り入れることができます。体力に自信のない方でも始めやすいハードルの低い運動方法ではないでしょうか?
参考文献:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-080.html
推奨される運動時間・頻度
厚生労働省によると、成人の人は中等度以上の身体活動を毎日60分行うことを推奨しています。身体活動とは運動だけでなく日常生活動作も含まれ、家事や買い物 ・仕事なども身体活動です。要は運動に限らず毎日60分体を動かそうということです。また、1日あたりの歩数としては男性では9200歩、女性では8300歩を目標にしています。お手持ちのスマホで普段の自分の歩数を確認してみるといいですね。
WHOも、成人は週に150〜300分、中等度以上の身体活動を推奨しています。また高強度での身体活動では週に75〜150分以上行うことを目標にしています。
実際にこれだけの活動量に到達している人は非常に少ないようです。少しでも運動への意識を高め、活動的になることが好ましいですね。
ウォーキングに関する研究
ウォーキングに関係する研究をいくつかご紹介します。
ノースウエスタン大学の研究によると、歩く時間が56分/週以上の人はそれ以下の人に比べ、歩行など移動能力の障害を発症するリスクが85%も低かったようです。
Sungjin Parkら(2008)によると、毎日の歩数が4700歩未満の人は8500歩以上の人に比べ、メタボになるリスクが4.3倍になったそうです。
Samuel B Harveyら(2018)によると、毎週1時間以上の運動を行うことで、うつ病のリスクを12%低下できたとしています。日々のウォーキングが身体機能の維持・肥満の予防につながり、メンタルの安定にも働きかけるようです。
まとめ
運動不足は健康を維持する上で重要な問題です。しかし、気軽に始めやすいウォーキングでも運動不足の改善はできます。今の自分の歩数を把握して、少しづつ歩く量を増やしてみてはいかがでしょうか?