HIITとはHigh Intensity Intarval Trainigの略で、高強度インターバルトレーニングのことです。そのやり方は、ワークアウトするまで全力で身体を動かし、短時間の休憩を挟む、これを繰り返します。今日はそんなHIITの効果をお伝えしようと思います。
炎症を軽減する
HIITには炎症を抑える効果があるかもしれません。炎症は肌荒れや乾燥の原因であり、美容の大敵です。また、炎症のレベルが高いほど死亡率も高くなってしまうようです。(Yasumichi Arai:2015)
女性18名を対象にした研究があります。エアロバイクを用いてHIITを10週間行った結果、炎症の指標であるCRPが低下しました。(Janne Sandstd:2015)
HIITは炎症を軽減させ、美容にも効果が期待できるかもしれませんね。
血糖値を改善する
血糖値が乱れると糖尿病になってしまいます。糖尿病が進行してしまうと、最悪の場合、足の切断や透析、失明にまで至ってしまうかもしれません。そこで登場するのがHIIT。HIITにより血糖値を改善する効果が期待できます。
45名の若年女性を対象にした研究があります。15週間のHIITを行った結果、血糖値の改善を認めたようです。(E G Trapp:2008)
また別の研究でも、2型糖尿病の人がHIITを行ったことで、HbA1cやインスリン抵抗性の改善に至ったと報告しています。
糖尿病予防は健康的に生きてく上で非常に大事になります。HIITで血糖値を良好に保ち、より健康的に過ごしましょう。
心肺機能を高める
心肺機能と死亡率に関する研究がありますが、これによると心肺機能が低い人は死亡率が2倍近くに高まってしまうそうです。長生きするためには高い心肺機能が重要になりますが、それを手助けするのがHIITです。
Romeo B Batacanらによる研究で、HIITと心肺機能に関するものがあります。これによるとHIITは心肺機能の向上、血圧の低下、血糖値の改善に効果があったと報告されています。
また別の研究によると、HIITは有酸素運動に比べ、2倍も心肺機能の改善すると結論づけています。
心肺機能を高めるには時間効率の観点からもHIITが有効だと感じます。体力向上が必要なアスリートにもおすすめかもしれませんね。
食欲を抑える
HIITには何とも変わった効果が期待できるようです。それは「食欲を抑える」ことです。ダイエットの強敵はなんといってもその食欲。HIITでカロリー消費ができる上に食欲にも効果があるなら、頼もしいことこの上ないですね。
HIITと食欲の関係を調べた研究があります。HIITを行う群と何もしない群の2つに対し、食品の画像への反応を評価しました。HIITを実施した群は、高カロリー食への反応は乏しくなりましたが、低カロリー食への神経反応は上昇したそうです。また、何もしなかった群に比べ食欲は58%も低下していたと。(Daniel R Crabtee:2014)
カロリー消費の観点のみならず、食欲の面からもHIITはおすすめかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?HIITには今回紹介した以外にも体重の減少やウエスト幅の短縮など、様々な効果が期待できます。時間効率最強のこの運動法、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?