筋トレにはメンタルを安定化させる効果があります。その機序は明確にはなっていないそうですが、IGF-1が関与している可能性があります。実際に筋トレにより不安軽減などに至ったという報告は散見されています。強度の高すぎる運動では逆効果にもなりうるので注意が必要なようです。
筋トレでメンタル安定
筋トレには様々な効果がありますが、メンタルを安定させる効果もあるようです。
ボストン大学が行った研究によると、12週間の筋トレによりポジティブな気分になるなどのメンタル効果がみられました。
43名の警察官を対象にした研究でも、4ヶ月の筋トレにより、不安や抑うつが改善したと報告されています。
このように、筋トレにはメンタルを安定化させる効果があります。
1回行うだけでも効果あり
筋トレは長期的にだけでなく、短期的にもメンタルに対し効果をもたらすようです。
テキサス大学の研究によると、低強度(1RMの75〜85%)の筋トレを20分間行うだけでも、不安感が減少することを報告しています。
また、別の研究では1回の筋トレで、不安を軽減する効果が120分も続いたと結果がでています。
ちょっと筋トレを行うだけでもメンタル安定効果が認められます。筋トレをしている人が堂々としているのはこの影響かもしれませんね。
強すぎる負荷は効果なし!?
メンタルに対する筋トレの効果は負荷の強度によって変わってくるようです。
この研究では強度の運動よりも低強度の運動の方が不安に対する効果が大きかったようです。
また、テキサス大学の研究では、強度の高い筋トレによって不安が増大したとの結果もみられています。
このように、メンタルに対する効果を期待する際には負荷の強さを気にする必要性があるみたいですね。
どうして筋トレでメンタルが安定するのか
どのようにして筋トレがメンタルを安定させるのか?その理由はまだ明確には解明できていないようですが、IGF-1(インスリン成長様因子)が関与していると考えられています。
IGF-1は脳の海馬に作用し、学習や記憶を助ける働きがあります。
筋トレによってIGF-1が分泌されることによってメンタルを安定させているのかもしれません。
筋トレでメンタルを安定させよう
今はコロナ鬱という言葉が出てきているほど、ストレスまみれの社会になっています。そんな中でこそメンタルを保つことは超重要。負荷を調整しつつ筋トレをすることで強いメンタルを作り上げることができるかもしれません。