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【論文から学び】HIITにより血糖値は安定化する|論文を3つ読んでみた

HIITとは強度の運動と休憩を短時間のサイクルで行う運動です。ここ最近トピックにもなっている運動の方法で、短時間にもかかわらず30分程度の有酸素運動と同等の効果を報告している研究も多いようです。今回、「HIIT」と「血糖値」に関する論文を3つほど読んでみたのでブログにしてみました。血糖値が不安定になると糖尿病になり、その合併症は私たちのQOLを著しく低下させます。つまり血糖値が安定すればより健康的に生きられるということですね。

オーフス大学の研究(2015)

非活動的な2型糖尿病患者と健常人を対象。週3回以上のHIITを8週間実施した。2型糖尿病の人は空腹時血糖値・HbA1cが低下し、インスリン抵抗性が改善した。また両グループともに腹部の脂肪が減少し、2型糖尿病の人では約18%、健常人では約10%低下した。2型糖尿病患者においてHIITは血糖値・膵β細胞機能に貢献すると研究者は結論づけている。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26258597/#affiliation-1

ニューサウスウェールズ大学の研究(2012)

RCT。若い肥満男性を対象に、週3回のHIITを12週間実施した。HIITを実施した群はコントロール群に比べ、心肺機能が15%向上、体重が1.5kg減少した。また内臓脂肪は17%低下し、体幹の脂肪量は1.5kg減少した。またHIITを実施した群は除脂肪量(筋肉量など)が向上した。HIITは脂肪量を減少させ、心肺機能を向上させると研究者は結論づけた。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22720138/#affiliation-1

レスター大学の研究(2015)

HIITが血糖値に及ぼす影響を明らかにすることを目的にした研究。コントロール群に比べ2週間以上のHIITを行ったグループはHbA1cが0.19%低下、体重が1.3kg低下した。HbA1cとは直近2ヶ月の血糖値を表す指標です。HIITは糖尿病にリスクの観点から健康に有効であると結論づけています。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26481101/#affiliation-1

まとめ

今回読んだ論文から学んだことをまとめます。

  • HIITは膵β機能の改善など多面的に血糖値を改善する可能性がありそう
  • 血糖に対する効果だけでなく心肺機能の向上や除脂肪量の向上など、さまざまなメリットがあるかもしれない
  • 2週間くらいのHIITでも効果がでている

もっと論文を読み進めていこうと思います。ありがとうございました。

ABOUT ME
湘南まんぼう
2022年5月とある温泉をきっかけにサウナにハマる。趣味はサウナ巡り。行ったことのあるサウナの感想や体験記を発信。神奈川県在住。筋トレ・読書・邦ロックも大好き。

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