こんにちは、ころねです。今回、「絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑」という本を読みました。著者は精神科医として働いている上、「アウトプット大全」などのベストセラーを生み出している執筆家でもある方です。精神科医ならではの脳科学や研究・自身の体験を元に、日常生活や仕事でミスをしない方法を教えてくれる1冊です。本記事は、私がこの本から学んだことが書いてあります。
ワーキングメモリーを鍛える
脳の作業領域とも言われるワーキングメモリ(作業記憶)。これが低下すると、脳の作業領域が減ってしまうため、ミスやど忘れが多発します。同時に注意力・集中力も低下します。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
ワーキングメモリーとは脳の作業台のようなもの。ワーキングメモリーを鍛えることで脳の作業スペースが大きくなるため、情報処理のスピードが速くなります。その結果、作業の効率が向上します。
ワーキングメモリーを鍛える方法に読書があります。チェスや将棋などもワーキングメモリーを育むようです。
また、メモを活用することも大事です。ワーキングメモリーが解放され、脳が処理できる情報量が増えるからです。
ワーキングメモリーは作業効率を高める大事な機能。読書やメモによりその機能を高めることができます。
マルチタスクを避ける
仕事は同時にやらない、ひとつひとつ順番に片付けていくことが、結局のところ最も効率がよく、ミスを減らすことになるのです。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
作業をする時はマルチタスクを避けましょう。マルチタスクとは簡単に言うと「ながら作業」のこと。テレビを見ながら仕事、インターネットをしながら勉強、などがマルチタスクです。マルチタスクがダメな理由はいくつかあります。順番に説明しましょう。
ミスが増える
最新の脳科学によると、人間はマルチタスクができないことが分かっているそう。複数の作業をすると、集中力が分散するためミスが生じやすくなります。
作業効率が悪い
本書が引用してる研究によると以下のことが示されているようです。
- 作業と並行しメールの確認等を行うとIQが10%低下する(ロンドン大学)
- 類似した2つの作業を同時進行すると作業効率は80〜95%低下する
私もながら作業では中々進まないことを経験します。有限な時間を最適に使えるよう、マルチタスクを避けるようにしましょう。
脳機能が低下する
マルチタスクが続いてしまうと、ストレスホルモンが分泌するようです。ストレスホルモンは脳の海馬を萎縮させ、脳機能の低下をもたらします。脳機能を維持するためにもマルチタスクは控えましょう。
ゴールデンタイムに作業する
朝の「脳のゴールデンタイム」の状態が、1日の中で最も集中力が高いのです。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
脳科学者の茂木健一郎氏によると、朝目覚めてからの3時間は「脳のゴールデンタイム」だとか。それは、脳がもっとも効率よく働く時間だからだそうです。
朝一番は睡眠により脳の情報が整理された状態です。また仕事後の疲労も無いため、非常に頭がスッキリしています。
また、締め切り効果も期待できます。定期試験の直前、ものすごい集中して勉強できたことありませんか?ヒトはタイムリミットにより集中することができます。家を出るまで、家事の時間になるまで、犬の散歩まで、朝は1日のはじめなので何かしらのタイムリミットがあると思います。
作業効率を高めるには朝活が大事です。脳はスッキリしている上に、締め切り効果が期待できるからです。
ウルトラディアンリズムを活用する
ウルトラディアンリズムは、生物が持つ動かしがたいリズムですから、あらがうのではなく、このリズムに合わせて仕事をするべきです。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
ウルトラディアンリズムとは90分の高い覚醒と20分の低い覚醒が繰り返されることです。覚醒が高いと、集中力や注意力が研ぎ澄まされるそう。
作業の際は、ウルトラディアンリズムを活用し、90分に一回は休憩しましょう。休憩を挟むことで覚醒度は高まり、集中力を回復させる事ができます。だらだらと作業するよりも、メリハリをつけた方がいいですね。
スマホ認知症にならない
スマホの使いすぎは「脳疲労」の大きな原因になっています。つまり、「スマホを使えば使うほどミスをしやくすなる」というわけです。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
スマホ認知症になると脳が疲弊するようです。スマホ認知症とは、過剰なインプットにより脳内の整理が追いつかない状態。また、スマホは何でも教えてくれるので、自ら考える力「思考力」が衰えてしまうとも。
本書が引用している研究では以下のことが示されています。
- スマホの使用時間が増えるほど成績が低下する
- LINEの使用時間が長いほど成績が下がる
過剰なスマホ使用はスマホ認知症のもと。脳を活かすにはスマホとの距離感も大事なようです。
デフォルトモード・ネットワークを稼働させる
「ボーっとしている時間」は、絶対に必要なのです。
絶対にミスをしない人の脳の習慣(著)樺沢紫苑
デフォルトモード・ネットワーク(DMN)とは主にボーッとしているときに活動する神経回路のことです。脳の情報を整理する働きがあるようです。
またDMNが稼働している時は、通常時よりも15倍ものエネルギーを消費しているようです(ワシントン大学)。DMNを使う機会が少ないと思考能力が低下するそうです。
ボーッとすることでDMNが起動し、創造的なアイデアが生まれるかもしれません。また考える力を維持する上でも必要だといえますね。
まとめ
- ワーキングメモリを鍛えることで脳の処理速度が向上するため生産性が高まる
- マルチタスクは人間には不向きなのでミスや作業効率の低下につながる
- 脳のゴールデンタイムである朝の時間帯は脳がスッキリしているので集中して取り組むことができる
- 覚醒度がいい状態は集中力が高い状態なので、ウルトラディアンリズムを活用する
- 過剰なインプットは脳の処理速度を低下させるので、スマホ認知症を避ける
- 創造性を高めるために、ボーッとしてデフォルトモード・ネットワークを起動させる
脳を活かし作業効率を高めましょう。ありがとうございました。
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