サウナブームということもあり「ととのう」という言葉も大分認知されてきた。
「ととのう」とは圧倒的な多幸感を感じ、替えの効かない唯一無二の至高体験。
ただ、そんな最高の感覚を味わうにも、基本となるサウナの「入り方」がある。
今回、普段のサウナ体験や書籍から得た情報をもとに「サウナの入り方」をお伝えする。
ととのうまでの流れ|サウナ室→水風呂→外気浴
サウナは基本的に「サウナ室→水風呂→外気浴」で1セットであり、外気浴の時に「ととのう」ことができる。
たまに外気浴なしで「サウナ室⇄水風呂」を繰り返している人を見かけるけど、それはご褒美なしのエンドレス耐久ゲーム。
外気浴のためにサウナ室・水風呂があるともいえる。
「サウナ室→露天風呂→水風呂」のように、1セットの途中で別のアクションを挟むのはNG。
それぞれの比率は「サウナ室:水風呂:外気浴=4:1:5」といった感じ。
サウナ室
目安|脈拍が平常時の2倍くらい
時間としては6〜12分、他の目安としては脈拍数が平常時の2倍になったら。
脈拍は手首の親指側で確認できる。
施設によってサウナ室の温度や湿度は違うので、無理はしないよう注意が必要かと。
僕は医療の現場でも使われてるボルグスケールというものを用い、13〜15のタイミングで出るようにしてる。
入る前|身体を清めてから入室
その人の汚れが汗とともにサウナ室へと滴ることを想像してみてほしい。
ちょっと気分が悪い。
しっかりと頭や身体を洗ってから入るのがマナー。
個人的には歯も磨いてから入るとだいぶスッキリできる。
座る場所|上段に座るほどアツい
サウナ室は上段に座るほど温度が上昇し、一段違うだけで10度も違いが生じる。
アツいのが好みの人は上段に座るといい。
途中で場所を変えたりするのもOKで、僕は上段でキツくなったら最後に下段で追い込むこともある。
姿勢|あぐらだと全身ムラなく温まる
普通に座っていると、上半身にくらべ脚の方が温まりにくくなる。
これを解消するには「あぐら」か「体育座り」がよくて、全身ムラなく体を温めることができる。
基本的にリラックスできる姿勢がいいので、これは好みに合わせてでいいと思う。
僕は普通に座ることが多い。
セルフロウリュ|かける前の一言
ロウリュはサウナストーンに水をかけることをいい、その蒸気により体感温度はグッと上昇する。
場所によっては自分でロウリュをする「セルフロウリュ」が可能であり、ある程度アツさを調整することができる。
注意点としては、周りのサウナーに「ロウリュよろしいですか?」と一言確認すること。
僕は「SaunaLab Kanda」で初めてセルフロウリュをしたが、このとき初めてサウナー一人前になったと錯覚した。
水風呂
目安|軌道がスースーするまで
時間としては30秒〜2分、体感的には気道がスースーするまで。
かけ湯(かけ水)|流さず入水はNG
たまに汗を流さず水風呂へ入る人がいるけど、これはアカン。
おっさんの「水風呂feat.おっさんの汗」なんてたまったもんじゃない。
ちゃんと汗を流してから入水しよう。
「かけ湯」と「かけ水」どちらにするかは個人のお好み。
僕は最近「かけ水」をするようにしてて、そうすると冷たさになれる分ストレスなく水風呂に入れる。
羽衣|じっとしてるべし
水風呂に入ってしばらくしてると、不思議と冷たさが和らぐ。
これは身体と水風呂の間に薄い膜が生じるからで、これを「羽衣」っていう。
サウナにハマる前は「こんなん嘘やろ」って思ってたけど、ホントだったからびっくり。
基本的にはじっとしているのがオススメ。
もちろん他の人も羽衣を纏っている時もあるので、水風呂への出入りは静かに行うようにするといい。
ジャバジャバしてるとマジで睨まれる。
外気浴(内気浴)
目安|心ゆくまで
時間としては5〜10分くらい。
でも、これがメインディッシュとも言えるので、心ゆくまで堪能すればいいと思う。
ホントに快感の時は20分以上外気浴していることもザラにある。
普通に寝落ちする時もあるので注意。
動線|短いほど良い
水風呂から「真正ととのいタイム」は正味2分くらいらしい。
「ととのいスペース」までの動線が長すぎるとこの「真正ととのいタイム」を逃すから要注意。
宝くじで「あと数字が一つ違えば一等だった」って時くらいやるせなくなる。
事前に動線を確認しておくことをオススメ。
施設によってはフロア移動が必要になる箇所もあるようなので、その時は風呂の縁や脱衣所で外気浴(内気浴)するのもいいかもしれない。
座る前|かけ湯で流してから
「ととのい椅子」に座る前には事前に水がお湯で椅子を流しておく。
「ととのい待ち」で、「けむくじゃらのおっさんの汗が残ってたかも」なんて脳裏によぎった暁には、まず乱れる。
また、他人に不快な思いもさせないためにも、自分の汗を流してから椅子から離れるといい。
セット数
準備中
最後のセット
準備中
シチュエーション別
準備中
注意点
準備中
まとめ
サウナにはきっと中毒性がある。
一度「ととのう」といった感覚を知ってしまえば、もうそれはマリアナ海溝よりも深い沼にハマる。
温泉やマッサージなんかも気持ちいけど、サウナの気持ちよさは唯一無二で替えが効かない。
「サウナ室⇄水風呂」を繰り返すドMの方にも、この快感を知ってほしいな。
参考文献
医者が教えるサウナの教科書
サウナの効能などが医学的視点から解説されている。
「ととのい」のメカニズムなども書かれており、サウナを詳しく知りたい人にもオススメ。
Saunner Book
「ととのえ親方」こと”松尾大”氏によるサウナ入門書。
「地球の愛撫」など迷言も散りばめられており、読み物としても面白い。
人生を変えるサウナ術
サウナの効能や入り方だけでなく、最近のサウナの動向や海外のサウナ事情なども学べる。
幅広くサウナを知りたい人にオススメの一冊かな。